キッチンや浴室といった部分的なリフォームだけでなく、住まい全体のリフォームやリノベーションなども請け負うリフォームアドバイザー。建築や設計に関する知識がどのように役立つのか、情報をまとめてみました。

建築・設計に関する知識とは

住まいや建物が「どのように完成するか」を詳細に示した設計図を作り、その設計図をもとに施工を行うのが建築・設計の仕事。その専門家として建築士がいますが、リフォームを取り扱うリフォームアドバイザーとしても、身につけておきたい知識のひとつとなります。

建築・設計については、外観や内装・間取り・デザインといった部分に目がいきがちですが、構造・安全面・法令・住む人のライフスタイルや健康といった、さまざまな情報を考慮する必要があります。

リフォームアドバイザーの業務の中でどのように活きるのか

必要な工事を取捨選択できるようになる

どんなに品質の高い施工を行ったとしても、お客様が「そこまでしなくても良かった」「この工事は要らなかったのでは？」と思うようなリフォームでは意味がありません。

しかし、建築・設計への知識があれば必要な施工を取捨選択できるようになるため、より要望に沿った満足度の高いリフォームを提供できるようになるでしょう。

建築・設計の知識に基づいた提案ができる

建築や設計に詳しいお客様は極めて少数派。ほとんどのお客様が建築や設計、リフォームに関する知識をあまり持たない状態で、検討し始めるケースが多くなっています。そういったお客様に対し、建築や設計の知識があれば「なぜこの工事が必要なのか」を具体的に説明することが可能。説得力が高まり、納得したうえでリフォームを契約してもらえるようになるでしょう。

建物の構造や法令に配慮できる

リフォームを行う際には、お客様のニーズに応えつつ、建物の構造や法令に配慮することが大事。そのためには、建築・設計に関する知識が役に立ちます。

専門的な知識があれば、可能な工事と不可能な工事が分かるようになり、不可能な場合は代案をスムーズに提案できるようにもなります。

現場確認で知識を活かせる

リフォームアドバイザーは施工現場を定期的にチェックし、進捗をお客様に報告することも業務のひとつ。その際に、「現在どのような工事が行われているか」「設計通りに工事が進んでいるか」といった部分を、建築・設計に関する知識があればしっかりとチェックできます。

また、職人さんとも対等に話せるようになり、要望や指示なども出しやすくなるでしょう。

リフォームアドバイザーとしてこのスキルが活きるポイント

よりお客様の理想に沿ったリフォームを実現するためには、建築と設計についての知識を持っていたほうが有利。専門的な知識がないと「できるといった工事が実は不可能だった」「イメージと完成品の間にギャップがある」といったトラブルを起こしかねません。

しかし、建築・設計の知識があれば打ち合わせの段階で「できる・できない」や「完成のイメージ」が具体的にわかるようになり、お客様に手間をかけることも少なくなるでしょう。

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